|
|
|
旧市街 |
|
|
|
|
|
■ ノルマン王宮&パラティーナ礼拝堂 《Google Map》 |
|
Palazzo dei Normanni
& Cappella Palatina |
ノルマン王宮は、パレルモの旧市街の中で最も高台にあります。
もともとフェニキア人が築いた城砦の上に、アラブ時代の10世紀頃に城塞が建てられ、ノルマンのルジェーロ2世の時代にシチリアが伯領から王国に格上げされた1130年をきっかけに、城塞が王宮に改築されました。当時は、塔、住居、謁見室、礼拝堂はそれぞれ別々の建物でしたが、16世紀後半スペイン支配時代に副王が王宮に住むようになると、建物と建物が連結され(マクエダ回廊を含む2つの回廊が出来たのはこのとき)、現在のように一つの大きい建物になりました。1947年からシチリア自治州の州議会堂です。
パラティーナ礼拝堂は、ノルマン王宮の中にあります。名前の通り、建物の中の礼拝堂(Palazzoは伊語で建物を意味します。Palazzoが形容詞になりパラティーナPalatinaに変化)で、ノルマン王家のプライベートチャペルでした。1130年にルッジェーロ2世により建設が始まり、1143年に完成し、聖ペトロに捧げられました。規模は小さいですが、内部には12世紀の地中海世界の美術が結集しています。まるで、中世の地中海の宝石箱!
ビザンチンの職人による内陣の天井と上部の壁の金地モザイクと、床と下部の壁の大理石のコズマティー様式の象牙細工、そしてイスラム教徒の職人による木製の鍾乳洞造りの中央身廊の天井。自らの美術や建築様式を持っていなかったノルマン人は、ビザンチンやイスラム教徒の職人達を使い、独自のアラブ・ノルマン様式を作りあげていったのです。
金地モザイクは、アプスの天井には祝福するキリスト、後部の王座の上には、王座に座るキリスト聖ペトロと聖パウロが描かれています。
身廊の上部の壁は、目で見る聖書物語(中央身廊は天地創造から始まる旧約聖書、左右の側廊は聖ペトロと聖パウロの物語)。
鍾乳洞造りの中央身廊の天井には、緻密なアラビア風模様が描かれていて、偶像表現が禁止されているはずのイスラム教徒の職人が、ここでは描いてはいけないはずの人物像を描いています!
議会が行われない金、土、日、月は、パラティーナ礼拝堂の他にも、ノルマン王宮内のヘラクレスの間、ルッジェーロ2世の間、総督の間等を見学することが出来ます。
余談ですが、13世紀前半のフェデリーコ2世の時代に、当時話されていた俗語で詩を読む習慣が生まれ、イタリア語の原型ができたとされています。つまり、ノルマン王宮はイタリア語発祥の地でもあります。
【ノルマン王宮&パラティーナ礼拝堂】
開: 月〜土 08:15〜17:40(最終入場 16:40)
日、祝 08:15〜13:00(最終入場 12:00)
料: 《火〜木》
礼拝堂 10.00ユーロ
礼拝堂&庭園 12.00ユーロ
《金〜月、祝》
礼拝堂&王の間 12.00ユーロ
礼拝堂&王の間&ルッジェーロの間とピサーナ塔 15.00ユーロ
礼拝堂&王の間&ルッジェーロの間とピサーナ塔&庭園 17.00ユーロ
オーディオガイドレンタル料金 5.00ユーロ
休: 12月25日、1月1日
※日曜の09:30〜11:30頃はミサのため、礼拝堂は見学不可
※7月15日、8月15日、9月4日は13:00に閉館(最終入場 12:00)
※12月24日と12月31日が月〜土にあたる場合は15:00に閉館(最終入場
14:15)
※観光シーズン中(4月〜10月)は、混んでいると、切符売り場が予定よりも早く閉まることがあるので、早めに行くようにして下さい。
※ノルマン王宮入口には、セキュリティチェックがありますので、ナイフ等は持ち込まないようにして下さい。
(2020年2月時点の情報)
何らかの事情で閉館時間が変更になることがあります。最新情報は、下のページを確認下さい。(毎月更新)
ノルマン王宮公式サイト 最新開館時間 |
|
鍾乳洞作りの天井の細部
(中央には座った人物の絵) |
|
|
|
■ ヌォーヴァ門 《Google Map》 |
|
Porta Nuova |
ノルマン王宮の隣、モンレアーレからカラタフィミ大通りを下ってくると、パレルモ旧市街への入口にある堂々とした構えの門。パレルモの旧市街が城壁で囲まれていた時代にモンレアーレ側に開いていた門で、ここからパレルモで一番古い通りのヴィットリオ・エマヌエーレ大通りが続きます。
ヌォーヴァ門は、当時シチリアを支配していたスペインのカルロス5世のチュニジアでの勝利を記念して、1583年に造られた門です。マニエリズムとルネサンスの混合様式で、4人の黒人捕虜の像は勝利を表しています。三角の屋根はマヨルカ焼きのタイルで覆われ、パレルモのシンボルの鷲がデザインされています。 |
|
|
|
|
|
■ サン・ジョヴァンニ・デリ・エレミティ教会 《Google Map》 |
|
S. Giovanni degli Eremiti |
1130年〜1148年にかけて、ノルマンのルッジェーロ2世により、もとアラブ時代のモスクを教会に改築したものです。赤い丸屋根と四角い立体形の建物がアラブ風です。教会横には、趣のある回廊があり、アラブ・ノルマン風のアーチに囲まれています。
教会内部には何も残されていず、19世紀末の修復の際に、12世紀の創建当時の姿に戻すため、後世の時代に付け加えられた装飾を除いたので、壁がむき出しになり、がらんとした空間になっています。
敷地内には、オレンジやヤシの木や南国の植物が茂り、心休まる空間になっています。
開: 月〜土 09:00〜19:00(最終入場 18:30)
日、祝 09:00〜13:30(最終入場 13:00)
料: 6.00ユーロ
休: 12月25日
※毎月第一日曜日は無料
※一年の内の特別な祝日は開館時間を短縮
(2020年1月時点の情報) |
|
|
|
|
|
■ 大聖堂 《Google Map》 |
|
Cattedrale di Palermo |
1184年に当時のパレルモ大司教グワルティエーロ・オッファミリオにより建てられました。もともとアラブ・ノルマン様式の教会でしたが、14世紀、15世紀、16世紀と、18世紀後半から19世紀前半に改築が行われため、アラブ・ノルマン(アプスの外壁)、カタロニア・ゴシック(横の外観)、バロック、ネオクラッシック(内部)様式が合わさったパレルモならではの混合様式になっています。
内陣の右礼拝堂は、パレルモの守護聖女の聖ロザリア礼拝堂です。銀の祭壇の上には、聖ロザリアの骨の入った銀の聖遺物器があり、毎年聖ロザリア祭の7月14日の夜には、大聖堂から運び出されます。
右側廊には、ノルマン王家の墓があり、フェデリーコ2世と彼の最初の妻のコスタンツァ2世、父のハインリッヒ6世、母のコスタンツァ1世、祖父のルッジェーロ2世等の石棺が安置されています。
宝物殿には、フェデリーコ2世の最初の妻コスタンツァ2世の宝石をちりばめられた見事な王冠が保管されています。
【大聖堂】
開: 月〜土 07:00〜19:00
日、祝 夏時間 08:00〜19:00
冬時間 08:00〜13:00 16:00〜19:00
【大聖堂内ノルマン王家の墓&宝物殿&クリプタ&屋上】
開: 4月〜10月 月〜土 09:00〜17:30(最終入場 17:00)
日 10:00〜18:00(最終入場 17:30)
11月〜3月 月〜金 09:00〜14:00(最終入場 13:30)
土 09:00〜18:00(最終入場 17:30)
日 09:00〜13:00(最終入場 12:30)
料: 王家の墓のみ 1.50ユーロ
王家の墓&宝物殿&クリプタ共通券 6.00ユーロ
屋上のみ 5.00ユーロ
王家の墓&宝物殿&クリプタ&屋上共通券 10.00ユーロ
休: 特別の祝日は開館時間が変更になります。
※ミサの最中は入ることが出来ません。(平日 07:30 18:00、日・祝 08:45 09:45 11:00 18:00)
※季節の変わり目には突然開館時間が変更になる可能性あり
(2020年1月時点の情報) |
|
|
|
|
|
■ クワットロ・カンティ 《Google Map》 |
|
Quattro Canti |
ヴィットリオ・エマヌエーレ通りとマクエダ通りの交差点にあります。1600年にマクエダ通りが開通したことにより、出来た交差点(=広場)で、1608年〜1621年にかけて、現在のようにバロック様式で建造物で飾られました。4つの角の壁面には、像が飾られていて、下から順に四季を寓意した女性の像、スペイン王の像、クワットロ・カンティが出来た当時のパレルモの守護聖女(聖オリーヴァ、聖アガタ、聖クリスティーナ、聖ニンファ)になっています。 |
|
|
|
|
|
■ プレトリア噴水 《Google Map》 |
|
Fontana Pretoria |
元々フィレンツェのヴィッラ用に、1552-1555年にフランチェスコ・カミリアーニによりに造られた噴水ですが、パレルモ市が買い取り、1574-1584年に息子のカミッロ・カミリアーニにより、プレトリア広場に設置されました。
噴水は、周囲を歴史ある教会と宮殿に囲まれて、パレルモ旧市街の中で美しい空間になっています。 |
|
|
|
|
|
■ マルトラーナ教会 《Google Map》 |
|
Chiesa della Martorana |
ルッジェーロ2世の宰相(=海軍提督)ジョルジォ・ダンティオキアにより、1143年頃に建てられた東方典礼カトリック教会。正式名は、海軍提督の聖母マリア教会。
教会は、15世紀に近くのベネディクト派女性修道院の所有になり、その修道院が元々1194年にゴッフレッド・マルトラーナとエロイーザ・マルトラーナが創設した修道院であったことから、彼らの苗字を取り、マルトラーナ教会と呼ばれるようになりました。17世紀と18世紀に改築が行われ、現在の姿に至ります。
教会の外見は、アラブ・ノルマン様式とカタロニア・ゴシック様式とバロック様式の3様式が交じり合い、内部は、12世紀のビザンチン様式の金地モザイクとコズマティ様式の大理石の床、17〜18世紀のバロック様式の天井フレスコ画と象嵌装飾で飾られています。まさに、パレルモならではの時代と様式が入り混じった非常に興味深い建物!
開: 月〜土 09:00〜13:00(最終入場 12:30)
15:30〜17:30(最終入場 17:00)
日、祝 09:00〜10:30
料: 2.00ユーロ
※月〜土の08:30〜、日・祝の11:00〜はミサのため見学不可
(2020年1月時点の情報) |
|
|
|
|
|
■ サン・カタルド教会 《Google Map》 |
|
Chiesa di San Cataldo |
マルトラーナ教会の右隣にあります。
グリエルモ2世の宰相(=海軍提督)のマイオーネ・ディ・バーリにより、1160年頃建てられた教会。内部はガランとしていますが、マルトラーナ教会よりも、外見はノルマン時代の建築様式をそのまま残しています。
開: 09:30〜12:30(最終入場 12:00)
15:00〜18:00(最終入場 17:30)
料: 2.50ユーロ
休: 12月25日
※一年の内の特別な祝日は開館時間を短縮
(2018年11月時点の情報) |
|
|
|
|
|
■ ジェス教会 《Google Map》 |
|
Chiesa del Gesù |
サン・カタルド教会からバッラロ市場に向かう途中にある教会。
イエスズ会によって建てられた教会で、1564年から100年近くかけて建設されました。
外見はどこにでもあるようなバロック様式の教会ですが、内部は想像を絶する絢爛豪華さ!壁と床は全て大理石の彫刻と象嵌細工で覆われ、天井はフレスコ画と漆喰で装飾されています。1943年に空爆で大きな被害を受けましたが、現在は見事に修復されました。
教会周辺の荒廃している町の様子と、教会内部の豪華さの対比が、昔はこの地区も栄えていたことを感じさせてくれて、面白いです。
開: 1月〜7月&9月〜12月 月〜土 09:30〜15:30
8月 09:30〜18:30
休: 日、祝
料: 教会のみ2.00ユーロ
クリプタ&博物館 5.00ユーロ
(2020年1月時点の情報) |
|
|
|
|
|
■ コンテ・フェデリーコ宮殿 《Google Map》 |
|
Palazzo Conte Federico |
ジェスド教会からノルマン王宮に向かう途中にある宮殿。周囲は低所得層の人達が住む地域で、宮殿の外観は若干廃れていますが、内部は綺麗に修復されていて、驚くほど豪華です!外見からは全く想像がつきません。
宮殿には、ノルマンのフェデリーコ2世の血を引く伯爵家の末裔が住んでいます。近年のパレルモの観光地化の影響を受け、観光客を受け入れるようになり、一般の個人観光客も見学出来るようになりました。
伯爵家の家族の一人が必ずガイドをしてくれます。自分達の先祖代々の屋敷なので、説明も熱が込められていて上手で面白い!
宮殿は、フェニキア人支配時代にパレルモの町を取り囲んでいた城壁があったところにあります。城壁を基礎として12世紀に塔が建てられ、その後の時代に塔を囲い込む感じで宮殿が建てられました。17世紀の木製天井、18世紀のフレスコ画天井、マヨルカ焼きタイルの床、絵画、骨董品の家具など素晴らしいものがたくさんあります。昔のキッチンも面白いです。
★2019年12月、Tripadvisorのパレルモ観光スポット、ノルマン王宮に次いで第二位!ひと味変ったパレルモ観光にお勧めです!印象に残ること間違いなし。
開: 月、火、木、金、土、日
11:00〜16:40(最終ツアー16:00スタート)
所要時間 約40分
休: 水
料: 10.00ユーロ
※伯爵家ガイド付ツアーになっていて、1時間に1本ツアーが出ています。(伊語または英語)
(2020年1月時点の情報) |
|
|
|
|
|
■ アリアータ宮殿 《Google Map》 |
|
Palazzo Alliata |
ヴィットリオ・エマヌエーレ通りに面するボローニ広場に面しています。
16世紀にボローニャ出身(建物が面するボローニ広場の名前の由来)貴族ベッカデッリ家により建てられました。17世紀前半には有力貴族アリアータ・ディ・ヴィッラフランカ家が購入し、一族のパレルモの本拠地にしました。1984年にアリアータ家の末裔が、宮殿をパレルモ大司教区に寄贈しますが、宮殿は修復後、2013年から一般公開されています。
宮殿の外観はバロック様式でバッカリーニの設計で、2つの入口の上のアリアータ家の紋章はジャコモ・セルポッタの作品です。
ツアーに参加すると、アリアータ家の歴史についての説明の後、いくつかの部屋をその部屋の美術品とともに案内してくれます。アリアータ家は、1984年に宮殿を寄贈するかなり前から宮殿には住んでいず、来賓を迎える時や特別な行事の時のみ使っていたようで、生活感は感じませんが、桁外れに豪華な部屋と絵画の数々は、かなりの財力があったことを感じさせます。数ある絵画の中でも、ヴァンダイクの十字架のキリストが特に有名です。
開: 金〜月
10:30〜17:30
所要時間 約40分
休: 火〜木
料: 6.00ユーロ
※ガイド付ツアーになっていて、約1時間に1本ツアーが出ています。(伊語または英語)
(2020年1月時点の情報) |
|
|
|
|
|
■ サン・ドメニコ教会 《Google Map》 |
|
Chiesa di San Domenico |
ローマ通りに面して建つ堂々としたバロック様式のファザードを持つ、パレルモで大聖堂に次いで重要な教会です。
パレルモには、1300年頃サン・ドメニコ教会が創設されましたが、現在の教会は、1458年に建てられた教会を、さらに1640年に再建しています。その後、1726年に教会前に広場が出来たとき、ファザードがバロック様式で改築されました。
1853年以降、教会にはパレルモの著名人が埋葬されるようになり、パレルモのパンテオンと呼ばれています。
開: 5月&10月
月〜土 08:00〜12:30 17:00〜19:00
日 08:30〜12:30 17:00〜19:00
6月〜9月
月〜金 08:00〜17:00
土 08:00〜19:00
日 09:00〜13:00 17:00〜19:00
11月〜3月
火〜土 08:00〜17:00
日 09:00〜13:00
休: 11月〜3月 月
料: 無料(寄付)
付属回廊や聖具室を見る場合は3.00ユーロ
※ミサの最中は入ることが出来ません。(月〜金 08:30、土 10:00、日・祝 10:30 12:00)
(2020年1月時点の情報) |
|
|
|
|
|
■ サンタ・チータ祈祷堂 《Google Map》 |
|
Oratorio di Santa Cita |
ロザリオ信徒会により1590年に建てられた祈祷堂。
祈祷堂内部は、パレルモ出身の彫刻家ジャコモ・セルポッタの1687年〜1718年にかけての漆喰装飾で飾られています。特に、後部の壁のレパントの海戦が有名。
開: 月〜土 09:00〜18:00
料: 6.00ユーロ
サン・ドメニコのロザリオ祈祷堂との共通券 6.00ユーロ
休: 日、祝
※1年の内の特別な祝日は開館時間を短縮
(2018年11月時点の情報) |
|
|
|
|
|
■ サン・ドメニコのロザリオ祈祷堂 《Google Map》 |
|
Oratorio di SS. Rosario |
ロザリオ信徒会により1573年に建てられた祈祷堂。
サンタ・チータ祈祷堂同様に、ジャコモ・セルポッタの漆喰装飾で飾られています。中央祭壇には、フランドル出身の画家ヴァン・ダイクが描いた「ロザリオの聖母」の祭壇画があります。
開: 月〜土 09:00〜13:00
料: 4.00ユーロ
サンタ・チータ祈祷堂との共通券 6.00ユーロ
休: 日、祝
※1年の内の特別な祝日は開館時間を短縮
(2018年11月時点の情報) |
|
|
|
|
|
■ サン・ロレンツォ祈祷所 《Google Map》 |
|
Oratorio di S. Lorenzo |
16世紀末に出来たフランチェスコ派の祈祷所。中央祭壇の上には1609年にカラバッジョが描いた「キリストの生誕」があり(1969年に盗まれたので現在あるのはコピー)、教会内部は17世紀末のジャコモ・セルポッタの漆喰装飾で飾られています。左右の壁は、聖ロレンツォの生涯と聖フランチェスコの生涯の漆喰の絵で飾られています。
開: 月〜日 10:00〜18:00
12月24日、31日 10:00〜14:00
1月1日 14:00〜18:00
料: 3.00ユーロ
休: 8月15日、12月25日
(2018年11月時点の情報) |
|
|
|
|
|
■ 州立考古学博物館 《Google Map》 |
|
Museo Archeologico Reg. |
建物の背はローマ通りに面していますが、正面入口は反対側のオリヴェッラ広場に面しています。隣のサン・イニャッツィオ教会に属していた元オラトリオ修道会の修道院建物内にあります。
19世紀の初めに創設された考古学博物館で、元は別の場所にありましたが、1866年に現在の場所に移転されました。
主にシチリア西部の考古学出土品、彫刻、陶器、貨幣、碑文が展示されています。シラクーサのマニアーチェ城にあったギリシャ時代のブロンズの雄羊やセリヌンテ遺跡の神殿の彫刻が注目に値します。
開: 火〜土 09:00〜18:00(最終入場 17:30)
日、祝 09:00〜13:30(最終入場 13:00)
料: 3.00ユーロ
休: 月
12月25日、1月1日
※改装工事中のため、見学出来ない部分があります。
(2020年1月時点の情報) |
|
|
|
|
|
■ 州立美術館 《Google Map》 |
|
Galleria Regionale |
1490年〜1495年にフランチェスコ・アバテッリスが自らの邸宅として建て、その後修道院として使われていたカタロニア・ゴシック様式のアバテッリス宮殿内にあります。
中世から17世紀頃までのシチリア絵画や彫刻が展示されています。フランチェスコ・ラウラーナの「エレオノーラの胸像」、アントネッロ・ダ・メッシーナの「受胎告知」、15世紀の壁画「死の勝利」が非常に有名で、その他に宗教絵画がたくさんあります。また、アントネッロ・ガジーニやガジーニ工房作の素晴らしい彫刻もあります。
その収蔵品の数の多さでは、間違いなくシチリア一の美術館と言えるでしょう。
開: 火〜金 09:00〜18:30(最終入場 18:00)
土、日、祝 09:00〜13:30(最終入場 13:00)
料: 8.00ユーロ
ミルト宮殿、ビアンキ祈祷所との共通券 10.00ユーロ
※3日間有効
休: 月
12月25日、1月1日
※毎月第一日曜日は無料
(2020年1月時点の情報) |
|
|
|
|
|
■ サン・フランチェスコ・ダッシジ教会 《Google Map》 |
|
Ch. di S. Francesco d'A. |
1255年〜1277年の創建、14〜16世紀に改築が行われ、1723年にはジャコモ・セルポッタの漆喰装飾で教会内部が飾られますが、1823年の地震で被害を受けた後、ネオ・クラッシック様式で改築・修復されます。再度1943年の空爆で被害を受けた後には、その前のネオ・クラッシック様式でなく、13世紀創建当時のゴシック様式に戻されました。内部は、中世の荘厳な雰囲気が漂っていて、なかなか素敵な教会です。
開: 月〜土 08:30〜11:30 16:00〜18:00
日、祝 08:30〜13:00 16:30〜18:00
※ミサの最中は入ることが出来ません。
※冬の夕方に行くと暗いので、午前中がお勧めです。
(2017年11月時点の情報) |
|
|
|
|
|
■ ミルト宮殿 《Google Map》 |
|
Palazzo Mirto |
マリーナ広場の側にあります。
シチリア有力貴族、ノルマン騎士の血を引くフィランジェリ家が1982年まで住み続けた屋敷です。一番最後の末裔が独身で跡継ぎがいなかったため、シチリア州に寄贈されました。修復後、一般公開されています。
内部には、実際使っていた豪華な家具や調度品などがそのまま残されていて、シチリア貴族の昔の優雅な生活を感じることが出来ます。昔使われていた馬車が何台も置いてある広い車庫もあり、全盛期はどんな生活をしていたのであろうと考えるだけで、ため息が出ます。パレルモで最も映画「山猫」の雰囲気を感じられる場所です!
開: 火〜土 09:00〜18:00
日、祝 09:00〜13:00
料: 6.00ユーロ
州立美術館、ビアンキ祈祷所との共通券 10.00ユーロ
※3日間有効
休: 月
12月25日、1月1日
※毎月第一日曜日は無料
(2020年1月時点の情報) |
|
|
|
|
|
■ マリーナ広場 《Google Map》 |
|
Piazza Marina |
ヴィットリオ・エマヌエーレ通りの終わり、海の近くにあります。1863年にフィリッポ・バジーレの計画で造られた広場で、広場の中央には、ゴムの木系の植物が生い茂るガルバルディ公園があります。近年、広場にはレストランが増え、夜は賑やかです。また、毎週日曜日に骨董品市(がたくた市?)が開かれます。 |
|
|
|
|
|
■ キアラモンテ宮殿 《Google Map》 |
|
Palazzo Chiaramonte |
マリーナ広場の東端にある要塞のような造りの建築です。別名「ステーリ」と呼ばれていますが、ラテン語で要塞建築を意味するHosteriumに由来しています。
シチリア南東部のモディカ伯領を所有していたシチリア有力貴族キアラモンテ家の当時の当主マンフレディにより、1307年にパレルモに一族の本拠地として建てられた宮殿です。
1392年にアラゴン家に反逆したキアラモンテ家の最後の当主アンドレアが打ち首にされた後、1468 年から1517年までシチリア副王の宮殿(ノルマン王宮に移る前)、1601年から1782年までシチリアの異端審問所、1799年から裁判所、1958年にシチリア州の所有になり、現在はパレルモ大学の学長校舎になっています。
ツアーに参加すると、宮殿の中庭回廊、礼拝堂(中にレナート・グットゥーゾのヴッチリアの絵が展示されています)、牢獄に閉じ込められていた囚人達が描いた壁の絵が残っている部屋を見せてくれます。
残念なのは、歴史上重要な建物だったわりには、宮殿は回廊しか見学出来ないのと、牢獄もきれいに改装されていて、当時を窺い知るものが壁の落書きのような絵とトイレの穴ぐらいしかないことです。
【キアラモンテ宮殿】
開: 火〜日 10:00〜19:00(最終ツアー 18:00)
所要時間 約30分
料: 8.00ユーロ
休: 月
※ガイド付ツアーになっていて、1時間に1本ツアーが出ています。(伊語または英語)
(2020年1月時点の情報) |
|
|