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ノートのホテル
ノート〔Noto〕は、シラクーサ県の南部に位置し、県庁所在地シラクーサの南方約32キロ離れた標高約165mの緩やかな丘の斜面にあります。(人口約24,000人)
紀元前5世紀からの古い歴史を持つ昔のノートの町は、現在の町より約12キロ内陸に入ったアルヴェリア山(標高409m)にありました。しかし、1693年1月9日シチリア南東部を襲った大地震で町が崩壊したため、ノートの人々は考えた末、同じ場所に町を再建するのでなく、崩壊した町を見捨てて、地盤のしっかりした海に近い現在の場所に町を移しました。
18世紀に、当時流行のバロック様式で統一して築かれた新しいノートの町は、メインストリートのヴィットリオ・エマヌエーレ通りを中心に構成されています。次々に現れる明るい黄金色の石造りの壮麗なバロック様式の教会、宮殿、修道院は、ノートが石の庭園と呼ばれる理由を納得させてくれます。シチリアの青い空の下に、明るい黄金色のバロック建築物が見事に映えます。夕暮れ時に石がほんのりバラ色に染まると、さらに魅力的。2002年にヴァル・ディ・ノート後期バロック様式の町の一つとして世界遺産に登録されました。

ノートは、毎年5月第三週の週末に行われる花祭りが有名です。バロック様式のバルコニーで有名なニコラーチ館のあるニコラーチ通りが花のカーペットで飾られます。
ノート Noto
ノート大聖堂

ノート Noto
ヴィットリオ・エマヌエーレ通り

ノート Noto
ノートの花祭り

ノート Noto
町は緩やかな斜面に形成されている

ノート Noto
バロック様式の宮殿のバルコニー
ノートの花祭り情報 2020年5月17日〜19日予定
ノートの花祭りの様子(2005年〜2017年)

シチリア南東部に位置するノートは、近年、7月〜8月は40度近くまで気温が上がる日があります。(それ以外の日も36〜37度前後)
11月〜3月のオフシーズンは、多くのレストランやお店が閉まる
ので閑散とします。ノートを訪れるのであれば、3月〜6月、9月〜11月中旬がお勧めです。

近年、観光シーズン中は大勢の団体観光客が訪れるので、観光地化が進んでいます。

【行き方】
シチリアの他の町からノートへ

ノートに泊まるなら、次のホテルがお勧めです。
ホテル名をクリックすると、オンライン予約から予約出来ます。
ホテル・ポルタ・レアーレ ☆☆☆☆ レアーレ門から50m。メインストリートにあるプチホテル。
ガリアルディ・ブティック・ホテル ☆☆☆☆ レアーレ門から280m。メインストリートの裏通りにあるデラックスホテル。

レアーレ門とヴィットリオ・エマヌエーレ通り 《Google Map》 P.Reale & Corso V.Emanuele
レアーレ門は、ノートの東側の入口にある堂々とした構えの門です。1838年、ブルボン家の王様フェルディナンド2世を記念して建てられました。アントニオ・カノーヴァの弟子、ナポリの建築家オラッツィオ・アンジェリーニの設計。
ノートの観光はこの門からスタートします。ここから続くメインストリートのヴィットリオ・エマヌエーレ通りは、歩行者天国になっています。


映画「マレーナ」のロケ地
ノート Noto レアーレ門
サン・フランチェスコ教会&修道院/サン・サルヴァトーレ修道院 《Google Map》 Chiesa di San Francesco
Convento di San Salvatore
サン・フランチェスコ教会(別名インマコラータ教会)は、前階段を持つバロック様式の教会で、ヴィンツェンツィオ・シナトラの設計で、1704〜1745年に建造されました。教会に隣接した右側のサン・フランチェスコ派修道院は、現在はノートの高校になっています。
サン・フランチェスコ教会の左側にあるのは、サン・サルヴァトーレ修道院。1706年の建造で、現在はノートの市立博物館。サン・サルヴァトーレ修道院の左側にはサン・サルヴァトーレ教会があります。
ノート Noto サンフランチェスコ教会
サンタ・キアーラ教会&修道院 《Google Map》 Chiesa e Conv. di S.Chiara
ロザリオ・ガリアルディの設計で、1748年に建造されたバロック様式の教会。教会内部には、大地震で破壊したノート・アンティカから移されたアントネッロ・ガジーニ作の聖母子像があります。
この教会の屋上に登ると、ノートの町全体のパノラマが楽しめます。

開: 夏時間 10:00〜13:00 15:00〜18:00
   冬時間 月〜土 10:00〜12:00
   日 10:00〜12:00 15:00〜17:00
料: 2.00ユーロ
※季節によりオープン時間が多少変更になります。
ノート Noto サンタ・キアーラ教会&修道院

ノート Noto サンタ・キアーラ教会&修道院
大聖堂 《Google Map》 Duomo di Noto
広々とした前階段を持つバロック様式の大聖堂。聖ニコロに捧げられています。18世紀の初めに建設が開始され、1776年に終了。正面の青銅の扉は、ジュゼッペ・ピローネ作(1982年)で町の守護聖人聖コラードの生涯が物語られています。1996年秋の長雨でクーポラと中央身廊から右翼廊の天井が崩れ落ちたため、長年修復が行われていましたが、2007年6月から一般公開されています。大聖堂内部の壁画や天井画は、まだ復元されていないため、白っぽい石の壁がやたら真新しい印象を与えますが、復元される予定です。 ノート Noto 大聖堂
ドゥチェツィオ宮殿 《Google Map》 Palazzo Ducezio
大聖堂の向かいにあるこの建物は、現在のノートの市庁舎。1746年にヴィンツェンツォ・シナトラの設計で建てられました。
入場料を払うと、一階の広間を見学することが出来ます。広間の天井には、この建物の名になった土地のシクリ族の指導者ドゥチェツィオがノート・アンティカ(ノートの昔の町)を示した場面を描いたアントニオ・マッツァ作の天井フレスコ画があります。

開: 夏時間 09:00〜13:30 15:00〜19:00
   冬時間 10:00〜13:30 15:00〜18:00
料: 2.00ユーロ
   劇場との共通券 3.00ユーロ
※季節によりオープン時間が多少変更になります。
(2020年1月時点の情報)
ノート Noto ドゥチェツィオ宮殿

ノート Noto ドゥチェツィオ宮殿
ニコラーチ通り 《Google Map》 Via Nicolaci
ニコラーチ通りは、毎年5月の第三週の週末に花祭りが行われることで有名な通りです。
通りの左側にニコラーチ宮殿、一番奥にモンテ・ヴェルジネ教会があります。
ノート Noto ニコラーチ通り
ニコラーチ宮殿 《Google Map》 Palazzo Nicolaci
ニコラーチ通りの名前になったニコラーチ・ヴィッラドラータ館は、ノートを代表する18世紀バロックで、パオロ・ラビーシの設計。バルコニー下の神話の登場人物を模ったユニークかつグロテスクなバロック彫刻が、非常に有名です。元々、ここは18世紀隆盛を極めていたノートの貴族ニコラーチ家の邸宅でしたが、現在はノート市の所有になっています。
入場料を払うと、ニコラーチ館の1部(90室ある内の約10室)を見学することが出来ます。

開: 夏時間 10:00〜19:00
   冬時間 10:00〜17:00
   所要時間 約10〜15分
休: 一年の内の特別な祝日
料: 4.00ユーロ
※ガイド付ツアーになっています。
ノート Noto ニコラーチ通りとモンテ・ベルジネ教会

ノート Noto ニコラーチ館

ノート Noto ニコラーチ館
モンテ・ベルジネ教会 《Google Map》 Chiesa di Monte Vergine
ニコラーチ通りの奥のモンテ・ベルジネ教会は、1750年建造のバロック様式。中央が凹面の遠近法を利用した造りで、ニコラーチ通りに奥行きを感じさせてくれます。 ノート Noto モンテ・ヴェルジネ教会
サン・ドメニコ教会&修道院 《Google Map》 Chiesa e Conv.di S.Domenico
1703〜1727年建造のバロック様式の教会。ファザードは、ロザリオ・ガリアルディ設計。(1732〜1736年)
教会の左隣には、ドメニコ派修道院があります。正門入口は、1727年のヴィンツェンツィオ・シナトラの設計で、現在は高等専門学校です。
ノート Noto サン・ドメニコ教会と修道院
劇場 《Google Map》 Teatro Tina di Lorenzo
サン・ドメニコ教会の向かい側にあります。
1693年の大地震の後に造られたノートの町には劇場がありませんでした。演劇の上演にはドゥチェッチオ宮殿を利用していましたが、1837年にシラクーサ県の県庁所在地になったのをきっかけに、劇場を造ろうという動きが強まり、1870年にアールヌーボー様式で完成しました。1915年には第一次世界大戦で被害を受け、1958年には天井が落ちますが、修復され、1997年から再び町の劇場として使われるようになりました。
小さい劇場ですが、19世紀末の香りの漂う趣のある劇場です。

料: 2.00ユーロ
   ドゥチェツィオ宮殿との共通券 3.00ユーロ
ノート Noto 劇場

ノート Noto 劇場
ノートのカフェ兼お菓子屋
Caffe' Sicilia HP 《Google Map》
Corso Vittorio Emanuele, 125 Noto
長期保存可能な商品が日本にも輸出されているが、ここで本当においしいのは生菓子!特にカッサータやサバランは美味。
夏はグラニータもお勧め。(右の写真はブラッドオレンジのグラニータ)
観光シーズン中は、観光客が多すぎてサービスの質がよくないこともあります。
※月曜定休日 11月〜3月の間、1〜2ヵ月休業
ノート Noto カフェ・シチリア ノート Noto カフェ・シチリア
 ノートのマレーナのロケ地 Malena
ノート Noto マレーナのロケ地 ノート Noto マレーナのロケ地 ノート Noto マレーナのロケ地
ノート Noto マレーナのロケ地 ノート Noto マレーナのロケ地 ノート Noto マレーナのロケ地
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