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写真集 ヴァル・ディ・ノートの魅力
パラッツォーロ・アクレイデ〔Palazzolo Acreide〕は、シラクーサ県にあり、県庁所在地シラクーサから内陸に約40キロ入った標高670mの山の上にあります。(人口約9,000人)

アクライ〔Akrai〕(=ギリシャ時代の町の名)の起源は、紀元前664年に遡ります。紀元前8世紀後半にギリシャ人によって築かれたシラクーサが、自らの植民都市として、内陸部を支配下に収める目的で、アクライの町を建設したのです。
海から離れた不便な内陸にどうして植民都市を建設したのか不思議に思えるのですが、実は、アクライは、さらに内陸に広がるイブライ山岳地帯を一望出来るだけでなく、シラクーサ北部の海岸線まで眼下に収めることが出来る絶好の展望の地なのです。ここからなら、敵が攻めてきたとき、内陸と海岸線、両方の見張りが可能だったわけです。そして、シラクーサとセリヌンテを結ぶ道の経由地点としても、重要な役割を果たしていました。

アクライは、9世紀にアラブ人がシラクーサに攻め込む際、滅ぼされました。その後、アクライは見捨てられ、12世紀に入ると、アクライより低い北東の丘陵地に、現在のパラッツォーロの町が築かれました。13世紀から町が少しづつ拡大し、16世紀に入るといくつかの修道院が築かれ、町が発展しました。1693年の大地震で被害を受けた後は、18〜19世紀に入り、バロック様式で町が再建されています。

2002年ヴァル・ディ・ノート後期バロック様式の町の一つとして世界遺産になる前は、観光客がほとんど訪れることのない田舎町でしたが、現在は、観光シーズン中には個人旅行者の姿をちらほら見かけます。この町は、バロック建築物だけでなく、町の周囲に広がる景色もすばらしいので、美しい田舎の風景を求めて旅する人にも、お勧めの場所です。

パラッツォーロ・アクレイデの町は、毎年6月26日から29日に守護聖人の祭の聖パオロ祭が有名。特に6月29日ア・シュウタは、その感動的な瞬間を見ようと、イタリア中から観光客が集まります。普段は静かな田舎町ですが、このお祭りの期間には、激しい情熱に溢れます。

専用車の旅 では、タオルミーナ発着日帰り観光、または途中観光付ロングトランスファーにて、パラッツォ・アクレイデ観光の専用車の手配が可能です。専用車の旅のページからお問合せ下さい。
パラッツォーロ・アクレイデ  Palazzolo Acreide
内陸部の雄大なパノラマ

パラッツォーロ・アクレイデ  Palazzolo Acreide
12世紀に築かれた現在の町

パラッツォーロ・アクレイデ  Palazzolo Acreide
パラッツォーロ近郊の風景

パラッツォーロ・アクレイデ  Palazzolo Acreide ア・シュウタ
守護聖人の祭り ア・シュウタ

パラッツォーロ・アクレイデ  Palazzolo Acreide ア・シュウタ
世界遺産の教会が吹き飛ぶ?

 アクライ(古代の町)
考古学地区 Zona Archeologica
現在の町よりも南西方向にある山の頂上(標高770m)にあります。面積が35ヘクタールあり、昔は町の周囲は城壁で囲まれていて、2つの城門があったそうです。
考古学地区には、ギリシャ劇場、古代の集会所、石切り場、住居跡、道路跡が残っています。
開: 09:00〜日暮れ
料: 4.00ユーロ
休: 年中無休

普段は、遺跡巡りの団体にでも出くわさなければ、訪れる人がほとんどいないため、不安になるぐらい閑散としています。しかし、気候のいい時期に行けば、自然が一杯なので楽しめます。
考古学地区は、町の中心から2〜3キロ離れています。町よりも標高が100m以上高いので、ひたすら急な坂道を登らなくてはいけません。健脚の人なら歩いていくのも可能ですが、考古学地区に着いたら歩いて観光し、また歩いて町に戻ることになるので、車で行くことをお勧めします。タクシーやバスの便はありません。
パラッツォーロ・アクレイデ  Palazzolo Acreide 考古学地区

パラッツォーロ・アクレイデ  Palazzolo Acreide 考古学地区
ギリシャ劇場 Teatro Greco
ギリシャ時代末期の建造。周囲を見渡す山の上にあるので、考古学者パオロ・オルシ氏は、天空の劇場と名づけたそうです。
収容人数600人の小規模な劇場ですが、保存状態はかなり良好。
毎年、5月上旬〜6月上旬に学生の古代劇が上演されます。
パラッツォーロ・アクレイデ  Palazzolo Acreide ギリシャ劇場
古代の集会所 Bouleuterion
ギリシャ劇場と背中合わせに、向かい合っている小さい半円形の劇場とその前の長方形のスペースがそうです。
古代、議会が開かれた場所です。
パラッツォーロ・アクレイデ  Palazzolo Acreide 古代の集会所
石切り場 Intagliata e Intagliatella
ギリシャ時代の石切り場の跡です。
岩が掘り出された岩壁には、穴が彫られていて、内部は初期キリスト教時代〜ビザンチン時代のカタコンベになっています。シラクーサのサン・ジョバンニのカタコンベに似たつくりです。
外側の岩壁の一部に、英雄たちの会食と犠牲を捧げる場面が彫られた薄彫り彫刻があり、一見の価値に値します。
パラッツォーロ・アクレイデ  Palazzolo Acreide 石切り場

パラッツォーロ・アクレイデ  Palazzolo Acreide 石切り場
 パラッツォーロ・アクレイーデ(中世〜現在の町) ★ヴァル・ディ・ノート世界遺産
サン・セバスティアーノ教会 Chiesa di San Sebastiano
町の中心のポポロ広場に面しています。堂々とした前階段の上に建つ教会は、天に向かって建っているような印象を与えます。
もともとこの場所には、15世紀建造のサン・ロッコ教会がありましたが、17世紀にサン・セバスティアーノ教会が建てられ、大地震の後、バロック様式で再建されています。
内部には、ヴィート・ダンナ作のコルトーナの聖マルゲリータの絵画と1728年のパイプオルガンがあります。
パラッツォーロ・アクレイデ Palazzolo Acreide サン・セバスティアーノ教会
サン・パオロ教会 Chiesa di San Paolo
アルド・モーロ広場の北側にあります。18世紀前半創建。塔のようなバロック様式のファザードが特徴。
町の守護聖人聖パオロに捧げられた教会です。
この教会では、毎年6月27日〜29日に守護聖人の祭り「聖パオロ祭」が行われます。
パラッツォーロ・アクレイデ Palazzolo Acreide サン・パオロ教会
マドレ教会 Chiesa Madre
アルド・モーロ広場の南側に建つこの教会は、ノルマン時代の1215年頃創建されたと言われています。1693年の大地震の後、バロック様式で再建されています。 パラッツォーロ・アクレイデ Palazzolo Acreide マドレ教会
アヌンツィアータ教会 Chiesa dell'Annunziata
13世紀頃創建された教会は、大地震の後、バロック様式で再建されています。渦巻状の入口の柱が印象的なバロック様式のファザードは、マッテォ・トラーニージィの設計。
アントネッロ・ダ・メッシーナの絵画「受胎告知」は、もともとこの教会のために描かれ、20世紀初めまでここに展示されていました。(現在は、シラクーサのベッローモ博物館にあります。)
パラッツォーロ・アクレイデ Palazzolo Acreide アヌンツィアータ教会
カリバルディ通りのバルコニー Via Garibaldi
町の主要な教会2つ(サン・パオロ教会とサン・セバスティアーノ教会)を結ぶ通りには、18世紀のバロック様式の宮殿が並びます。
右は、カルーゾ宮殿(元ユディカ−カフィーチ宮殿)のバルコニー下のバロック装飾。バルコニー下の支えの装飾は26個あり、人間や怪物の顔がついていて、表情も全て異なります。
パラッツォーロ・アクレイデ  Palazzolo Acreide カリバルディ通りのバルコニー
パラッツォーロ・アクレイデのバール兼お菓子屋
Antica Pasticceria S. Corsino
Via Nazionale, 125 Palazzolo Acreide
ヴァル・ディ・ノートの町には、パレルモやカターニアの菓子の名店よりも優れた店があるが、この店もその中の一つ。菓子やジェラートやグラニータも最高に美味しいが、アランチーニが特にお勧め。サイズが小ぶりでカラッと揚がり、油っぽくなく、具だくさんで、まさに究極のアランチーニ!味も10種類近くある。
お菓子も上品な甘さ。ジェラートもグラニータも美味。
パラッツォーロ・アクレイデ  Palazzolo Acreide コルシーノ パラッツォーロ・アクレイデ  Palazzolo Acreide コルシーノ
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