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エトナ山の見えるタオルミーナのホテル
エトナ山世界遺産登録のニュース
写真集 エトナ山麓 心を癒す風景
エトナ山〔Monte Etna〕は、シチリア北西部海岸線に位置するヨーロッパ最大の活火山です。高さが約3325mあります。(噴火の度に高さが変わる!)富士山よりも少し低いですが、傾斜が緩やかなため、表面先は富士山と同じくらいあります。2013年6月、富士山と同じ年に、世界遺産(富士山は文化遺産ですがエトナ山は自然遺産)に登録されました。

エトナ山の元になる海底火山が活動を始めたのは今から約60万年前、当時現在エトナ山のある場所は、海の底だったと言われています。富士山が1707年の宝永大噴火以来、300年以上噴火していないのに対して、エトナ山は、休むことなく火山活動を続けています。ただし、シチリアの別の火山ストロンボリ火山のように、たえずマグマを吹き上げるストロンボリ式噴火を続けているわけでなく、エトナ山の場合は、穏やかな時期が大半ですが、年に数回〜十数回くらいストロンボリ式噴火とハワイ式噴火をします。

エトナ山のWEBCAM(INGVのサイト)

過去の大噴火で記録に残る大きいものは1669年の噴火。カターニアの町の一部を溶岩が流れ、海にまで流れ込みました。近年では1983年と1991〜1993年に大噴火しています。

現在、エトナ山の山頂には
4つの山頂火口があります。4つの火口全て20世紀に入ってから誕生しています。

北東火口〔Nord Est〕
1911年、標高3100mに出来た火口。火口の周囲は800m。噴出した溶岩と噴火の堆積物で、1970年にエトナ山で一番高い火口になる。1973年に3290mになり、1978年には3345mになる。
中央火口
2つの火口で形成されている。直径500m、周囲1700m 1994年に3321mになる。
ヴォラジネ火口〔Voragine〕
1950年に出来た火口
ボッカ・ヌォーヴァ火口〔Bocca Nuova〕
1968年に出来た火口。出来た当時は直径8mだったが、1983年には300mになった。
南東火口〔Sud Est〕
1971年に出来た火口。現在、一番活動が盛んな火口。ここから溶岩流が流れた場合は、溶岩受けの谷に流れるので、危険性がほとんどないと言われている。

エトナ山観光に適している時期は、6月中旬から9月初旬。しかし、車で1900mまで登るだけならば、1年を通してエトナ山ドライブが楽しめます。1月〜3月中旬は、標高1900〜2500m付近でスキーもできます!(南側は一人用Tバーリフト/北側はチェアリフト)

エトナ山の周囲には、国鉄が走る区間を除いて、エトナ山周遊鉄道が走っています。山麓の住民の足として運行しているため、学校や役所が休みの日曜祝日は完全運休、夏休みはもとから少ない本数がさらに減らされる、何ともシチリアらしいのどかな鉄道です。

エトナ山の周遊鉄道の情報

なお、エトナ山が噴火すると、
なぜか大々的にマスコミに報道されますが、地元の人は全く危険だと思っていません
なぜならば、エトナ山は玄武岩質マグマを持つ火山であり、マグマの流動性が高いため、溶岩ドームができないので、火砕流は発生しません。ガスがスムーズに抜けやすいため、ハワイ式噴火とストロンボリ式噴火は時々しますが、ナポリのヴェスビオ火山のようなプリニー式の
爆発的で危険な噴火はしないのです。
また、山の傾斜がなだらかなので、溶岩流はゆっくり流れます。そのため、溶岩流に飲まれて亡くなる人はいませんし、溶岩流が流れてくるまでに対策を打つことが出来ます。
火山灰の量も、極端に多いわけでなく、アルカリ玄武岩質の火山灰土は、ミネラルをたくさん含んでいるので、いずれは農作物の肥料になります。肥沃なエトナ山麓では、ワイン用葡萄、ピスタチオ、オリーブ、桃、梨、林檎、イチゴ等、いろいろな農作物が栽培されていて、火山はまさに大自然の恵みをもたらしてくれるのです!さらに、水不足の問題を抱えるシチリアにおいて、エトナ東山麓〜北東山麓は地下水が最も豊富な地域であります。

1999年から、エトナ山はヨーロッパ最大の地球科学関連機関である国立地球物理学火山学研究所〔INGV〕カターニア支所により常に監視されています。

したがって、エトナ山が噴火すると、噴火活動を少しでも近くで見たいと、エトナ山に登る観光客が一気に増えます。噴火している時期のエトナ山観光は、地球が生きているのを感じられてお勧めです。(一生忘れられない感動体験が出来るかもしれません!)
エトナ山 Etna
雪が降りた冬のエトナ山

エトナ山 Etna
水蒸気ガスが出ている山頂火口

エトナ山 Etna広大な裾野を持つエトナ山

エトナ山 Etna
噴火中のエトナ山
(タオルミーナから 2013年)

エトナ山 Etna
溶岩が流れる幻想的なエトナ山
(タオルミーナから 2013年)

エトナ山 Etna 周遊鉄道
のどかなエトナ山周遊鉄道

エトナ山 Etna 溶岩流を見学する人たち
溶岩流を見学する人たち

エトナ山 Etna ピスタチオ畑
世界で最も品質の高いピスタチオ

エトナ山 Etna 葡萄畑
世界が注目するエトナワインの葡萄畑

【エトナ山の登り方】
エトナ山は、車で標高約1900mまで登ることが出来ます。

@カターニアから南側ニコロージ経由で登る場合
Aタオルミーナから東側ザッフェラーナ・エトネア経由で登る場合
南側標高約1900mサピエンツァ避難所に到着
エトナ山南側標高2500mロープウェイ到着地点のWEBCAM
1900mよりも上に登る場合
1900m→2500m ロープウェイ 《乗換》 2500m→3000m ジープ
ロープウェイ(2500mまで)料金: 30.00ユーロ
ロープウェイ&ジープ料金(3000mまで): 64.00ユーロ
(2018年4月時点の情報)

Bタオルミーナから北側リングア・グロッサ経由で登る場合
北側標高約1900mピアノ・プロベンツァーナに到着
エトナ山北側標高1805mのWEBCAM
その上に登る場合
1900m→3000m ジープ
ジープ料金(3000mまで): 約60.00ユーロ
※2017年は運行されていませんでした。


◎近年、噴火活動が盛んなため、安全性を考慮して、3000mより上は立入禁止。山頂火口には近づけません。

タオルミーナからエトナ山への登り方
バスツアーか専用車ツアーを利用します。観光シーズンは、何種類ものバスツアーがお手頃価格であります。(バスツアーはロープウェイ&ジープに団体割引適用でお得!)

タオルミーナ発バスツアー
《4月初旬〜11月初旬》
エトナ山1日観光(月・土)
南側
エトナ山一周1日観光(水・金)
南側
エトナ山サンセットツアー(火・木)
北側
アルカンターラ峡谷/ランダッツォ/エトナ山1日観光(日)
北側
《11月初旬〜4月初旬》
エトナ山一周一日観光(火・土)
南側

タオルミーナ発専用車ツアー
《1年中365日催行》
エトナ山
南側
エトナ山/カターニア
南側
タオルミーナ発−エトナ山−カターニア着(逆も可)
南側

カターニアからエトナ山への登り方
カターニア駅前広場からAST社のエトナ山サピエンツァ避難所行き路線バスが出ています。
夏−1日約2本 秋〜春−1日1本
所要時間: 約2時間/片道

カターニア発バスツアー
ドォーモ広場からツアーバスが出ています。
エトナ山観光
南側
エトナ山 Etna
標高約1900mサピエンツァ避難所付近

エトナ山 Etna
ロープウェイ

エトナ山 Etna
ジープ

エトナ山 Etna
南側標高3000m付近の山頂火口群

エトナ山 Etna
雪の上に火山灰が降ると、
夏でも積雪が残る

エトナ山を臨む絶景地タオルミーナのエトナ山がよく見えるホテル B&B予約の際の注意
エトナ山は、富士山と同じで、見える時と見えない時があります。夏は天気が安定していますが、日中は気温が上がるので霞むことが多いです。冬は天気が悪いと、雲の中に隠れますが、晴れると雪をいだいたエトナ山が1年で最も美しく見えます。
エトナ山は、気温が低い早朝と日没時が一番きれいに見えます。
エトナ山が噴火しているときは、まさに高みの見物が楽しめます。夜、赤く溶岩が流れる様子はこの上なく幻想的です!
エトナ山の見えるホテル
ホテル・ベル・ソジョルノから
見た早朝のエトナ山(冬)
B&Bヴィッラ・サラ 高台にある。中心から徒歩15分。絶景エトナ&シービューの格安B&B
ホテル・ベル・ソジョルノ ☆☆☆ 町の中心から徒歩13分。庭からエトナ山と海が見える。
ヴィッラ・ベルヴェデーレ ☆☆☆☆ 町の中心から徒歩8分。別館アパート全室エトナビュー
ヴィッラ・ディオドーロ ☆☆☆☆ 町の中心から徒歩8分、市民公園の隣にあるホテル。デラックスとジュニアスイートはエトナ&シービュー
エクセルシール・パレス ☆☆☆☆ カターニア門のすぐ外。スーペリアは全室エトナビュー
グランド・ホテル・カポタオルミーナ ☆☆☆☆ 海岸にある。スーペリアの半数がエトナ&シービュー
ヴィッラ・ドゥカーレ ☆☆☆☆ 高台にある。町の中心から徒歩20分。ホテル本館のテラスからエトナ山と海がよく見える。
グランド・ホテル・ティメオ ☆☆☆☆☆ ギリシャ劇場の隣。本館テラスからエトナ山と海がよく見える。
この他にもタオルミーナには、エトナ山が見えるホテルがたくさんあります。
その他のタオルミーナのホテル

サピエンツァ避難所 南側 標高約1900m Rifiugio Sapienza
カターニアからエトナ山南側ニコロージ経由、またはタオルミーナから東側ザッフェラーナ・エトネア経由で登ると、南側標高約1900mのサピエンツァ避難所〔Rifiugio Sapienza〕に到着。ここからロープウェイとジープで標高約3000m(南東火口手前)まで登ることが出来ます。
ロープウェイ乗り場の他、数件のレストラン、バール、土産物屋、駐車場があります。ほとんどのツアーで来るのは、設備が整っているこのサピエンツァ避難所になります。
近くには、1892年7月9日〜12月29日の噴火で誕生したシルベストリー火口〔Crateri Silvestri〕が道路を挟んで2つあり、その火口の周囲を歩くことが出来ます。周辺には2001年の噴火で流れた黒い溶岩流やその時の火口も見えます。

このシルベストリー火口からは、空気が澄み切っている日は、シラク―サまでの海岸線と、広大なカターニア平野がきれいに見えます。つまり、エトナ山からの景色を楽しみたいならば、北側よりも、この南側の方がお勧めです。

2001年の噴火の写真(INGV) ページ右上のIMMAGINIをクリック
エトナ山 Etna サピエンツァ避難所

エトナ山 Etna サピエンツァ避難所

エトナ山 Etna サピエンツァ避難所
ピアノ・プロヴェンツァーナ 北側 標高約1900m Piano Provenzana
タオルミーナからエトナ山北側リングア・グロッサ経由から登ると、北側標高約1900mのピアノ・プロヴェンツァーナ〔Piano Provenzana〕に到着。ここからジープで標高約3000m(北東火口手前)まで登ることが出来ます。
ジープ乗り場の他には、レストラン兼バールが1件あります。(以前はもう1件ありましたが、溶岩流に埋められてしまいました。)

南側のサピエンツァ避難所が溶岩だらけで、木が全く生えてないのに対して、ピアノ・プロヴェンツァーナの周辺は松林になっていて、緑が豊かです。ジープ乗り場付近に見えるのは、2002年〜2003年の噴火で流れた溶岩で、溶岩に焼かれて枯れた木々が、白骨化したようになって残っているのが興味深いです。

2002年の噴火の写真(INGV) ページ右上のIMMAGINIをクリック

エトナ山 Etna ピアノ・プロヴェンツァーナ

エトナ山 Etna ピアノ・プロヴェンツァーナ
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