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チェファルのホテル
写真集 チェファル 絵のような風景
チェファル〔Cefalu'〕は、パレルモの東約70キロにあるティレニア海に面した町です。(人口約14,300人)
1131年にルッジェーロ2世により大聖堂(=ドォーモ)が建てられてから、町は発展しました。(2015年7月3日、チェファルのアラブ・ノルマン様式のドォーモは世界遺産に登録されました。
町は海岸線に沿って広がり、歴史的中心地区の背後には、石頭のような独特の形をした岩山ラ・ロッカが聳えています。
旧市街は、大聖堂(ドォーモ)を中心に、町が構成されています。ドォーモ広場前を、町のメインストリートのルッジェーロ通り〔Corso Ruggero〕が走り、通りの両脇には、お店、みやげ物屋、レストランが立ち並びます。ルッジェーロ通りに交差する何本もの古い石畳の路地には、日よけのカーテンと洗濯物がはためき、中世の雰囲気と庶民的な雰囲気を、同時に醸し出しています。イタリアの最も美しい村〔I Borghi piu' belli d'Italia〕にも加盟しています。

チェファルは砂浜の浅瀬が続く長いビーチを持つため、夏は国内・海外からのバカンス客で賑わい、8月の海はビーチタオルを広げる隙間もないぐらい混みます。
タオルミーナにくらべて、庶民的な店が多く、家族連れが多いのが特徴。ただし、海沿いの平地にあるため、夏は気温が高く、蒸し暑いです。
オフシーズンの11月〜3月は、海沿いのレストランの半分と一部のお店が閉まります。しかし、リゾート地の賑やかな雰囲気よりも、中世の町の雰囲気を味わいたい方には、秋か春をお勧めします。

チェファルは、パラッツォ・アドリアーノ同様、映画「ニューシネマパラダイス」のロケ地としても知られています。波止場は夏の海辺の映画上映シーンのロケ地であり、町中にも完全版のロケ地が点在しています。

【行き方】
パレルモからチェファルへ
チェファル Cefalu'
チェファルの町とラ・ロッカ(岩山)

チェファル Cefalu'
ドォーモ広場

チェファル Cefalu'
テラスレストランが多い海辺

チェファル Cefalu'
夏のチェファルの海辺

チェファルの旧市街は小さいので、主な観光名所を見るだけならば、徒歩で十分観光出来ます。(旧市街中心地区は一般車両進入禁止)
ほとんどのお店、レストラン、バール、銀行、旅行会社は、ルッジェーロ通り〔Corso Ruggero〕と、それに平行して海沿いを走るヴィットリオ・エマヌエーレ通り〔Via Vittorio Emanuele〕に面しています。
磨り減ってでこぼこした石畳の道が多いので、底の厚い歩きやすい靴が役に立ちます。
チェファル Cefalu' ルッジェーロ通り
チェファルのお勧めホテル
オッスーナ・ベイ ☆☆☆ 旧市街の海岸近くのプチホテル。海に行くにも観光にも便利。 ★お勧め
ラ・プルメリア ☆☆☆☆ 旧市街の中心にあるプチホテル。海に行くにも観光にも便利。 ★お勧め
アルテミス・ホテル ☆☆☆☆ 駅近くの近代的なホテル。駅まで350m、旧市街まで700m。
チェファル・パレス ☆☆☆☆ 海沿いにあるホテル。プール付。旧市街まで750m。
アストロ・スイート ☆☆☆☆ 海沿いにあるホテル。部屋は広くミニキッチン付。旧市街まで500m。
その他のチェファルのホテル

ドォーモ(=大聖堂) 《Google Map》 Duomo di Cefalu
岩山を背後に立つ中世の趣の濃いドォーモは、ノルマン時代の1131年、ルッジェーロ二世により創建されました。
アラブ・ノルマン様式ですが、未完なので、モンレアーレのドォーモのように内部全体が金地モザイクの壁画で覆われていません。アプスの部分のみ金地モザイクで装飾されています。
ファザードはパニッテッラ作(1204)、正面柱廊はアンブロージョ・ダ・コモ(1473)作。大聖堂内部の中央アプスのドームには、全能の神キリストの金地モザイクがあります。キリストの下は、聖母マリアと4人の大天使、その下には十二使徒です。

しかしどうして、漁師町のチェファルに突然大聖堂が建てられることになったか?
1131年、アマルフィを征服しに行ったルッジェーロ二世の艦隊が、パレルモに船で戻る途中、嵐に遭い、無事に陸地に到着することが出来たら、到着したその地に神に捧げる大聖堂を建てると誓ったところ、チェファルの海岸に辿り着いたため、この地に大聖堂が建てられたという言い伝えがあります。

開: 4月〜10月 08:30〜18:30
   11月〜3月 08:30〜13:00 15:30〜17:00
※ミサのときは、見学が制限されます。
(2019年9月時点の情報)
チェファル Cefalu' 大聖堂

チェファル Cefalu' 大聖堂内部

チェファル Cefalu' 大聖堂のモザイク
オステリオ・マーニョ 《Google Map》 Osterio Magno
ノルマンのルッジェーロ二世が自分の邸宅として建てたと言われている12世紀の建物。13〜14世紀には、島の物品交換の場所として使われていました。中庭があり、一階には井戸の跡が残っています。
14世紀にはヴィンティミリア家の所有となり、17世紀初めにはドメニコ派修道院の手に渡り、その後個人の住宅や店舗として使われていました。現在は、絵画の展示会等が行なわれています。
建物の創建当時の部分は、外側の壁に見ることが出来ます。
チェファル Cefalu' オステリア・マーニョ
中世の洗濯場 《Google Map》 Lavatoio Medioevale
ヴットリオ・エマヌエーレ通りを歩いていると、海側に階段があり、階段を降りた先にあります。昔、地元の女性達が洗濯していたところ。マドニエ山系の支流から生まれるチェファリーノ川が地下を通り、チェファルで地表に現れ、洗濯場を通り、海へと注いでいます。
以前は、マリーナ門(=ペスカーラ門)の近くにありましたが、1514年に現在の場所に移されました。1655年にアーチが建造され、1890年に現在のように整備されました。
チェファル Cefalu' 中世の洗濯場
マンドラリスカ博物館 《Google Map》 Museo Mandralisca
エンリコ・ピライノ・ディ・マンドラリスカ男爵が集めた考古学出土品、絵画、コイン等が展示されています。
注目すべきは、アントネッロ・ダ・メッシーナ作の神秘的な笑みを浮かべた絵画「或る男の肖像」(1465-1470)と、紀元前4世紀の「マグロを売る商人」が描かれたクラテルで、日本人の私たちに親近感を感じさせてくれる図柄。一見の価値あり!

開: 09:00〜19:00
    復活祭の日曜日、復活祭翌日の月曜日、12月25日、1月1日
    09:00〜12:30 15:30〜19:00
料: 6.00ユーロ
休: 年中無休
(2020年1月時点の情報)
マンドラリスカ博物館公式サイト
チェファル Cefalu' マンドラリスカ博物館

チェファル Cefalu' 或る男の肖像
(チェファル市サイトから借用)
波止場 《Google Map》 Molo
ペスカーラ門の外側にあります。この波止場の先に行くと、チェファルの町と岩山が海の向こうに見える絶景が楽しめます。
映画「ニューシネマパラダイス」のロケ地
チェファル Cefalu' 波止場

チェファル Cefalu' 波止場
カルーラの岬 《Google Map》 La Calura
ラ・ロッカの反対側にある不思議な形の岩の岬。
岬の先には、17世紀の見張り台の塔があります。
この変わった岩の岬を見てオペラ作曲家のヴィンツェンツォ・ベッリーニは、「海賊」の舞台を思いついたとか...
チェファル Cefalu' カルーラの岬
チェファルと近郊に点在するその他のニューシネマパラダイスのロケ場所
チェファルには、上のロケポイント以外にもニューシネマパラダイスの撮影が行われた場所があります。専用車の旅のロケ地案内人付のコースでは、その他の下のロケ場所も訪れます。
チェファル Cefalu ニューシネマパラダイスのロケ地 チェファル Cefalu ニューシネマパラダイスのロケ地
チェファル Cefalu ニューシネマパラダイスのロケ地 チェファル Cefalu ニューシネマパラダイスのロケ地
チェファル Cefalu ニューシネマパラダイスのロケ地 チェファル Cefalu ニューシネマパラダイスのロケ地
開いているときのみ見学可
トトのローマへの旅立ちのシーンが撮影されたチェファル近郊にあったラスカリ駅(チェファル駅と勘違いされている方が多いですが、チェファル駅ではロケは行われていません!)ですが、残年なことに、線路を複線にする工事のために、2017年2月21日の夜に取り壊されました

今はもうない昔のラスカリ駅↓
チェファル Cefalu ニューシネマパラダイスのロケ地 チェファル Cefalu ニューシネマパラダイスのロケ地
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