パラッツォ・アドリアーノ〔Palazzo Adriano〕は、パレルモ県とアグリジェント県の県境、シチリア内陸シカニ山地の標高696mの山の上にあります。(人口約2,000人)
映画「ニューシネマパラダイス」のロケ地として、一躍有名になった田舎町です。
パラッツォ・アドリアーノの歴史は、13世紀末から始まります。14世紀に人口が激減しますが、15世紀にアルバニアの軍隊が駐屯したのをきっかけに、アルバニア本国がオスマントルコの襲撃を受けると、難民としてやってきて定住するようになりました。彼らは、独自の共同体を営んでいたため、何世紀にも渡り、村にはアルバニアの風習(教会のビザンチン式典礼)が残っていました。
村の中心には、ウンベルト1世広場があり、道路や細い路地がそこから放射線状に広がっていて、町の重要な建物は、この広場に面しています。ツーリストインフォメーションが一階にある市庁舎もこの広場にあります。
インフォメーションはありますが、非常に不便なところにあるため、観光客がほとんど来ない、のんびりした田舎町です。
【行き方】
パレルモからAST社のバスに乗りパラッツォ・アドリアーノ下車。所要時間約3時間。1日3〜4本程度。日曜祝日は運休。
交通が不便なところにあるパラッツォ・アドリアーノを訪れるのなら、専用車の旅がお勧めです。 |
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村の中心のウンベルト1世広場
ウンベルト1世広場の噴水
村の周囲の風景
村外れのロケ地
村外れには羊が放牧されている
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