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シチリアの中央部、標高約950mの山の上にあるエンナ〔Enna〕では、棕櫚の主日と呼ばれる復活祭1週間前の日曜日から、聖月曜日、聖火曜日、聖水曜日、聖木曜日、聖金曜日、復活祭の日曜日、復活祭の一週間後の日曜日に、信者会の聖行列が行なわれます。シチリアで最も伝統と特色のある復活祭の聖行列として知られ、大勢の観光客がやって来ます。
(本ページの写真は、聖月曜日と聖水曜日に聖金曜日に撮影) |
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エンナの信者会の聖週間の行列は、スペイン支配時代の16〜17世紀から続く長い歴史のあるもの。信者会自体はそれ以前から存在しており、各職業ごとの組合がそのまま信者会の発足につながっています。信者会は全部で16あり、一日に2〜3の信者会の行列があります。各信者会は、それぞれ独自の衣装を持ちます.。 |
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聖行列に参加しているのは、もちろん地元の人たち。親子で参加している場合も多いです。そうして何世代も何世代も続けて伝統行事に参加してきたのでしょう。 |
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参加者は、大人から子供まで基本的に全て男性ですが、ところどころにドレスやシスターの衣装を着た小さい女の子達も混じっています。 |
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エンナの復活祭のクライマックスは、聖金曜日の行列。夕刻、悲しみの聖母マリアの像が安置されていた教会からドォーモに向かいます。 |
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そして、夜の7時から一番重要な聖行列が始まります。
行列はドォーモから始まります。楽隊が行列の先頭を切り、次にやって来るのは、各信徒会。 |
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16の信徒会が通り過ぎた後は、エンナ司教の登場。そして、その後に続くのが何十人もの白装束の男性の肩に担がれて死んで横たわるキリストの神輿。 |
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キリストに続くのは、息子の死を悲しみ、心も張り裂けんばかりの悲しみの聖母マリアの像。
一番最後に、大勢の地元の人が歩いて従います。
聖行列は、エンナの墓地に向かい、墓地で儀式が行われた後、再び町の中心を練り歩き、深夜過ぎにドォーモに戻ります。 |
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