現在のオーナーの祖父フランチェスコ・カンブリア氏が広大な敷地を持つ農園を設立したのは1960年代。農園ではヘーゼルナッツの栽培や大量消費用の安価なワイン造りをしていました。1990年になると、フランチェスコ氏の息子たちである二代目のグリエルモ氏とエンツォ氏により、質の高いワイン造りを目的とするコッタネーラ社が設立されました。それまでの伝統的なワイン造りから、伝統を重視しながらも、国際的なマーケットに太刀打ち出来る近代的なワイン造りへと経営方針を改めました。最新設備を導入し、一流の醸造家をコンサルタントとして迎え、エトナの土壌と気候に適した国際品種の葡萄を植え、徐々にエトナの土着葡萄も増やしていきました。現在のオーナーは、グリエルモ氏の息子のフランチェスコ氏とエマヌエレ氏と娘のマリアンジェラ嬢で、ワイナリーは若い気風に満ちています。
ワイナリーの総面積は100ヘクタールで、その内65ヘクタールが葡萄畑になっています。エトナのワイナリーの中で、最もまとまった広い面積の畑を持つワイナリーです。
コッタネーラがユニークな存在なのは、エトナDOCの土地にありながら、国際品種(シラー等)の葡萄のワイン造りが中心で、2007年までエトナの生産をしていなかったこと。しかし、近年のエトナのワインブームには抵抗しがったかったらしく、2008年9月に待望のエトナ・赤がリリースされたところ、2009年、2010年、2011年と3年連続でトレ・ビッキリエリに輝きました。現在(2019年)は、国際品種を葡萄をエトナの葡萄に植え替え、主にエトナのワイン造りをしています。 |
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コッタネーラのワイン |
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「エトナ」 DOC 赤
ネレッロ・マスカレーゼ100% マロラクティック発酵後、大樽で8ヵ月熟成
★2006年物がトレ・ビッキエリ獲得
(2010)
★2007年物がトレ・ビッキエリ獲得 (2011)
★2011年物がトレ・ビッキエリ獲得 (2015) |
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「エトナ」 DOC コントラーダ・ディチャセッテサルメ 赤
ネレッロ・マスカレーゼ100% マロラクティック発酵後、大樽で8ヵ月熟成 |
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「エトナ」 DOC コントラーダ・フェウドディ・メッツォ 赤
ネレッロ・マスカレーゼ100% マロラクティック発酵後、バリック樽で14〜16ヵ月、瓶熟18ヵ月
★2016年物Contrada Feudo di Mezzo.がトレ・ビッキエリ獲得(2020) |
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「エトナ」 DOC コントラーダ・ゾットリンノート 赤
ネレッロ・マスカレーゼ90%、ネレッロ・カプッチョ10% マロラクティック発酵後、バリック樽で24ヵ月、瓶熟24ヵ月
★2011年物Zottorinoto Ris.がトレ・ビッキエリ獲得(2016)
★2012年物Zottorinoto Ris.がトレ・ビッキエリ獲得(2017)
★2013年物Zottorinoto Ris.がトレ・ビッキエリ獲得(2018)
★2014年物Zottorinoto Ris.4がトレ・ビッキエリ獲得(2019) |
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「エトナ」 DOC 白
カリカンテ100%
★2011年物がトレ・ビッキエリ獲得 (2013) |
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「エトナ」 DOC コントラーダ・カルデラーラ 白
カリカンテ100% |
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「エトナ」 DOC ロゼ
ネレッロ・マスカレーゼ100% |
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「エトナ」 DOC スプマンテ 白
ネレッロ・マスカレーゼ100% |
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「バルバッツァーレ」 赤 エトナDOC赤
ネレッロ・マルカレーゼ90%、ネレッロ・カプッチョ10% |
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「バルバッツァーレ」 白
ほぼカタラット、少量のヴィニョエをブレンド |
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「ソーレ・ディ・セスタ」 赤
シラー100% マロラクティック発酵後、バリック樽で12月、瓶熟18ヵ月 |
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「アルデンツァ」 赤
モンドゥース100% マロラクティック発酵後、バリック樽で14〜16ヵ月、瓶熟18ヵ月 |
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