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パトリア〔Patria〕は、伝統的で小規模なワイナリーの多いエトナ山麓の中で、最先端技術を取り入れ、ワインの製造だけでなく、ワイン文化を広めることも目的とした最新式大型ワイナリーです。
以前パトリアのある地には、エトナの伝統的なワイナリーが存在していました。この地を初めて訪れたパレルモ県コルレオーネ出身の醸造家ミチェリ氏は、一目でワイナリーのある美しい土地に惚れ込み、1996年に買い取りました。ワイナリーを買い取った後は、大規模な改築を行い、最新式の醸造設備を導入し、2003年「パトリア」としてワイナリーを再スタートさせました。
エトナのワイナリー パトリア
オーク樽の中にはエトナ・リゼルバが眠る
パトリアは、エトナ山麓の中でも、特にエトナDOCの赤を造る黒葡萄ネレッロ・マスカレーゼの栽培が盛んなエトナ山の北山麓標高約700mにあります。シチリアに4つある州立公園の内、3つの公園(エトナ山公園、ネプロイディ公園、アルカンターラ川公園)が重なる恵まれた場所で、ワイナリーの正面には雄大で美しいエトナ山が聳え、背後には緑豊かなアルカンターラの谷が広がります。
昔、この地に道路標識のついた塔があり、道路標識はリポスト(東)とミラッツォ(北)の港の二方向を示していました。エトナ山麓で造られたワインは、この地からリポストまたはミラッツォの港まで運ばれ、北イタリアやヨーロッパの他の国へ船で輸出されていたそうです。

ワイナリーには、近代的な醸造設備の他、事務所、研究所、会議用ホール、野外劇場があります。ワイナリー敷地内に、自社の広大な葡萄畑もありますが、大部分の葡萄は、契約を結んでいるエトナ山麓やシチリア各地の葡萄栽培農家から仕入れていて、エトナDOCのワインの他、ネーロ・ダヴォラ等他のワインの製造もしています。
パトリアのワイン
エトナ」 DOC 赤・白・ロゼ
トッレ・パリーノ」 DOC リゼルバ・赤
1996年物と2000年物がある。
★フランスの山のワイン国際コンクールで金賞受賞 (2002)
ネーロ・ダヴォラ」 IGT 赤
シチリア南西部で取れた葡萄ネーロ・ダヴォラで造られる。タンニンが強く、滑らかで力強い。
カベルネ」 赤
エトナ山北側で栽培されたカベルネで造られる。深みのある味わい。
ヴィニョエ」 白
多少の苦味があり、フルーツの香りが非常に強い。
シャルドネ」 白
滑らかで、ほどよくフルーティで飲みやすい。
スプマンテ パリチ」 白
赤ワイン用の葡萄ネレッロ・マスカレーゼの表皮を除いた葡萄で造られる。瓶内二次発酵製法。
パトリアのワイナリー
近代的な醸造設備を備えたワイナリーですが、溶岩を掘り抜いて作った地下の樽蔵は見ごたえがあります。また、ワイナリーの外にも、心を癒す美しい風景が広がります。
エトナのワイナリー パトリア エトナのワイナリー パトリア エトナのワイナリー パトリア
ワイナリーから見たエトナ山 ワイナリーに運ばれてきた葡萄 テラスから見たアルカンターラの谷
エトナのワイナリー パトリア エトナのワイナリー パトリア エトナのワイナリー パトリア
大樽の中で熟成中のエトナ赤とリゼルバ 昔、ワイン醸造に用いられていた機械 地下の溶岩を掘り抜いて造った樽蔵
エトナのワイナリー パトリア エトナのワイナリー パトリア エトナのワイナリー パトリア
最先端のワイン瓶詰め機 劇場(文化的催し物が行なわれる) 地下の溶岩の層が見学出来る
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